10月中旬の土曜日の朝、夫が38度の熱を出しました。しかも娘も、熱はないもののなんとなく風邪っぽい……。あいにく私はその日、朝から晩まで仕事があり、夫にワンオペしてもらうつもりだったので「うわ〜どうしたものか」と頭を抱えました。
子育て緊急サポートに助けてもらおう
娘は(というか人間誰しもそうだと思うんですが)体調が悪くなると不機嫌になるので、世話の難易度が爆上がりするのです。38度もある人間が手に負える相手じゃありません。
実家や義実家も頼れない状況なので、(特に夫が)途方に暮れていたところ、さいたま市の「さいたま市子育て緊急サポート」というのを知りました。病児預かりや、保護者の体調不良時の預かりなどを行ってくれるという、とっても頼もしい仕組みです。
どんな時に利用できるのか調べたところ「特に理由は問いません」と書いてあります。心強い…!
さいたま市子育て緊急サポートは、病児・病後児の預かり、朝・夜間等の緊急時の預かり、宿泊を伴う児童の預かりなど、育児の援助を受けたい方(利用会員)と育児の援助を行いたい方(サポート会員)からなる会員組織で、さいたま市が委託した緊急サポートセンター埼玉(運営主体:NPO法人 病児保育を作る会)が実施しています。
似たようなサービスで「ファミリー・サポート・センター」がありますが、あっちは「毎週水曜日に子供をお迎えに行ってほしい」という、定期的な利用が対象のようです。基本的に、サポート会員のお宅で預かりをしてくれるのがファミサポです。
「緊急サポートセンター」は、子供が病気になった時や、自分が病気になった時のような緊急時に利用する人が多いそう。サポート会員のお宅で面倒を見る/利用者の自宅で面倒を見る、どちらも可です(宿泊は会員の自宅のみ)。
私が説明するよりとにかく公式サイトを見てもらった方が早いと思うので、気になった方はまず公式サイトをチェックしてください!
さいたま市の説明ページ
緊急サポートセンター埼玉さんのページ
問い合わせからサポート会員さんが来てくれるまで
緊急サポートを知った夫がさっそく電話で問い合わせ、発熱中であること、我が家にサポート会員さんが来てくれてもOK・サポート会員さんの自宅に娘を預けてもOKなど、いくつか条件を伝えました。
また、利用には入会申込(無料)が必要なので、この電話の後にスマホから入会申込をし、今回の依頼の詳細を送信しました。
そして返事を待っていたところ1時間ほどで折返しの電話があり、我が家に来てくれるサポート会員さんが見つかったとのこと!
お昼過ぎにはサポート会員さんが到着。少し遠方だったのですが、夫が発熱というのを聞いて自転車を飛ばして来てくれたようです(ありがたすぎる涙)
預けているときの様子
サポート会員さんに、娘の普段の生活リズム・ミルクのあげ方・着替えやおむつの場所・おもちゃの好みなどを一通り説明して、夫は寝室で寝ていたようです。サポート会員さんはリビングで娘と遊んでくれました。すぐに意気投合(?)して、いろんな技であやしてくれたそうです!それはまさしくプロの技だった、とのこと…
その後、少し経つと娘も「あれっ、パパいないじゃん!?」と異変に気づいたのかしばらくギャン泣きしていたらしいですが、サポート会員さんの熟練の技で30分後くらいには完全に慣れたみたいです。そんなこんなで、一緒に遊んだり寝かしつけたりしていただいているうちに、終了予定の18時になりました。
ちなみに保育園で断固拒否だったミルクもゴクゴク飲んだそうです。家だからかな?汗をかいたら着替えなども行っていただけました。
そして娘は2時間くらい寝たようなのですが、その間、サポーターさんはどうされていたんでしょうか…もし何もできずにいたら申し訳ない限りです…
ソファや椅子もどうぞ使ってくださいとか、テレビも全然観ていいですとか、事前にお伝えすべきでした…夫も発熱でそこまで気が回らなかったようです…
サポートの終了と支払い
最後に娘の様子などを記した報告書をいただきます。A4サイズの、かなり詳細な報告書です!
「大きく長いゲップを1回を出した後すぐに入眠」や「目が合うとニッコリしてくれました」など、娘の様子が細かく書かれていて読んでいてほっこりしました!
それから、料金(約6,000円)をお支払いして終了です。支払いは現金・手渡しです。
以下、さいたま市の子育て緊急サポートの料金等をざっくり載せておきますが、色々と決まりがあるようなので、詳細は公式サイトでご確認ください。
宿泊も対応してるの、すごい…!
というわけで、本っ当に助かりました!ゆっくり休んだ夫も翌日にはほぼ快方。こんな格安(1時間1,000円)で、臨機応変に対応してくださるサポート会員さんに感謝しかありません。運営しているNPO法人とさいたま市にも感謝です!
利用登録は無料なので、頼れる親族が近くにいない方やワンオペが常の方などは、入会申込だけでも事前にしておくことを強くお勧めします。
ちなみに、この緊急サポートセンター埼玉は、さいたま市だけでなく埼玉県内の37市町村で対応しているそうです。各市町村のホームページなどを確認しておきましょう。
緊急サポートセンター埼玉 対応市町村(2024年11月現在)
上尾市、入間市、越生町、春日部市、上里町、川越市、川口市、川島町、久喜市、熊谷市、越谷市、さいたま市、坂戸市、志木市、白岡市、秩父市、鶴ヶ島市、ときがわ町、戸田市、所沢市、滑川町、新座市、蓮田市、鳩山町、東松山市、ふじみ野市、深谷市、富士見市、松伏町、宮代町、三郷市、三芳町、美里町、毛呂山町、八潮市、吉見町、吉川市、嵐山町、和光市、蕨市
核家族化が進み、親や親戚の協力を求めることが難しい首都圏の子育て世帯には本当にありがたいサービスですね。このようなサービスが今後も末長く続いてくれることを祈っています!
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