夫に長期育休取ってもらって良かった点、気を付けるべき点

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これから出産を控えている方で、旦那さんはどれくらい育休を取るべきか?と迷われている方も多いと思います。

私の夫は、10ヶ月間育休を取りました。結論から言うとめちゃくちゃ助かりました。10ヶ月も取らせてもらえるところはまだ少ないかもしれませんが、これから取りやすくなることを祈って、長期で育休を取ったメリット、また個人的に感じたデメリットもお話ししていきたいと思います。

夫の意見も踏まえて書いていきます!

夫

結構忙しい部署だったのと、周りの人で1年近く育児休業を取ったという話は聞いたことがなかったので、上司や同僚に対して心苦しいところがありました。
さらに産後の生活のイメージも十分にできておらず、正直に言うと長期で育休を取得するのは葛藤がありました。でも結果として大正解だったと思っています!

まず、なぜ長期育休取得してもらおうと思ったか

私自身、もともと体力気力が低く子供を育てる自信がなかったこと、財力面での不安、そもそも子供が欲しいと思ったことがなかったこと等から、結婚して8年間ずっとDINKsでした。

そんな折、夫から子供が欲しいと言われ、「私は積極的に欲しいわけではないのに夫のリクエストで身体にダメージ負って産むんだから、夫に色々やってもらわないと割に合わないな」という感じで、長期育休を取ってもらうことにしました。

余談で、DINKsだったので子供を愛せるか若干不安だったのですが、いざ出産すると娘が可愛くて仕方ないです。こんな馬鹿でかい愛が自分の中にあることを教えてくれた娘には感謝です。

夫も、子供が生まれる以前から家事は相当やっていた方で、育児にも意欲的でしたし、「自分の会社の後輩たちが育休を取りやすくなるように」という思いもあって、長期育休を取ることにしたようです。

また、中途半端に取るよりも長期で取った方が人員補充などが行われて、残された同僚への負担が減るのでは?という期待もあったそうです(取得期間が短いと人事から「今いる人たちで頑張ってね~」と言われてしまうけど、長く取れば派遣社員や他部署からの応援が来ることが多いみたい)。

ちなみに夫の会社のHPには、先輩社員の人生設計のモデルケースとして色々な方のインタビューが載っているのですが、育児に関しては「妻の実家が近く、育児は義両親にほぼ任せきりでした(笑)」みたいな人が多くて、こんなもん載せるなよ!と思っていました。

では、次に長期育休のメリットデメリット、長期育休取得にあたって気をつけるべき点をお話ししていきます。

メリット

人生の中で他の何にも代え難い、かけがえのない時間を共有できる

いきなりポエミ〜な感じになってしまいすみません。でも、これに尽きるところがあります。

生まれたての赤ちゃんの貝がらみたいにちっちゃな手、弱々しいあんよ、深夜の大泣き、初めて目で追ってくれた時のこと、哺乳瓶から一生懸命ミルクを飲む音、安心して腕の中で眠る姿、ウンウン唸りながら寝返りの練習をしている様子、初めて食べた10倍粥、だんだん意思疎通ができるようになってきた時の笑い声など…本当に、最初の1年はかけがえのない瞬間が沢山ありました。

この幸せな記憶を一緒に作り上げて共有できたことこそが、育休の最大のメリットと言っても過言ではありません。少なくとも私はこの1年間、3人で過ごした日々は一生忘れないし、多分これからも素晴らしい記憶として、私の胸の中でずっと輝き続けることでしょう。夫も多分そうです。人生において、これ以上に大切なことってないんじゃないかと、個人的には思います。

家事をほぼ夫任せにできた

新生児期〜生後半年くらいまで、家事分担は夫:私=10:0でした。夫には掃除洗濯買い物料理のほぼ全てを任せていました(ちょっと特殊な例かも)。私は出産や授乳で身体がボロボロな一方、夫は健康体でしたし、育休を取ったのに何もやらないとただの休みになってしまうので、「俺が全部やる!」と言ってくれてこのようになりました。

特に新生児期〜生後100日くらいまでは家事を一切やらなくて良かったことが非常にありがたかったです。私は搾乳や授乳だけやっていれば良かったので、辛いと言われる低月齢の育児もそこまで辛いと感じませんでした。

夫が育児当事者としての意識をガッツリ持った

夫は育児に積極的で、めちゃくちゃ育児への当事者意識があります。「休暇だと思ってしょっちゅう遊びに出かける」とか「自分はやらないくせに口だけ一丁前に出してくる」といった育児イライラポイントがありませんでした。

むしろ夫は夫なりのやり方が確立されていて、違うやり方でやってぐちぐち言われるのが面倒なので、夫に任せることが多いです。

基本的に夫は娘のことを第一に考え、自分の都合を娘より優先することはありません。元々そういう性格の人間だったというのも大きいと思いますが、娘と四六時中顔をつけ合わせて過ごしたおかげで、「自分より大切な存在」が脳の神経回路に刻まれたようです。

喋り相手がいる

日々育児をしていく中で、不安なことや相談したいことなど出てくると思いますが、自分と対等に育児に携わっている大人がもう一人いると、色々喋ることができて共感もしてもらえるので、それだけでだいぶ気が楽になります。

第2子に対して積極的になれる

上に色々書いたように、夫が育休をガッツリとり、かつ家のことをほぼ全てやってくれたおかげで、私は育児に対してあまり辛い思いをしませんでした。なので「2人目がいてもいいな」という感覚があります。(産めるかどうかはさておき)

夫婦共働きが当たり前になった今、女性側の産休・育休の制度ばかり充実させても、「えっ、私も働いてるのに、家事と育児も女性に押し付けるんですか!?」って思っちゃいますよね。男性の家庭参画無しには、2人目・3人目を考えていくのは難しいです。

特に、地域のつながりが薄く、大人の手を借りることのできない核家族ばかりの都市部においては、第2子以降に積極的になれるかどうかは男性の家庭参画にかかっている部分がかなり大きいと思います。企業も自治体も、このことは本当によく考えてほしいです。

男女共同参画局の、男性の家事育児参画とその効果に関するコラムをソースに置いておきます。

仕事での視野が広がる

夫はこれまで妊婦さんや小さい子を持つ家庭に対する解像度が低かったのですが、私の妊娠・育児を通して、子育て世帯により良い商品・サービスを提供していくにはどうしたら良いかなど、仕事の企画を考える上で具体的な視点を持てるようになったようです。

世の中のサービスなどはまだまだ男性目線で作られることが多いですが、女性が管理職になることはもちろん、男性が積極的に育児に携わっていくことで、社会の形がより良い方向に変わっていくことが期待されますね。

夫の会社へのメリット

今後、夫が誰かの上司となり、部下から「育休を取りたい」と相談された時、渋い顔をすることはまずないでしょう。社員のライフワークバランスを整えていくには、「育児のどこが大変なのか」「当事者に何が必要か」といったことをしっかり理解している上司が増えていくことが肝要かと思います。

なお、夫の会社はそこそこブラックなので、子育て世代の社員は「こんなところで子育てしながら働くのは無理だ」と転職する人も多く、夫の同期も何人か辞めています。

夫は「できるだけ定時で上がりたい」という意識が働いてダラダラ仕事をすることがなくなったようで、こういう点も育児をやる男性が増えるメリットかもしれません。

デメリット

夫が産後うつになりかけた

厚生労働省が実施した調査のデータを用いた解析結果では、1歳未満の子どもを持つ夫婦の産後うつの頻度はなんと父親が11.0%、母親が10.8%とほぼ同程度だそうです。

「産後うつってホルモンの変化で起こることなんだから母親だけでしょ!」という意見も多いですが、私から見て、夫は確実に産後うつに片足を突っ込んでいました。「男性の産後うつ」を的確に表す言葉があれば良いのですが…。

時期としては産後4ヶ月頃がピークだったかなと思います。原因としては、以下のようなことかなと思っています。

  • 私が産後3ヶ月くらいまでとにかくイライラしていたので、ちょっとしたことで夫に怒ってしまっていた(しかも24時間一緒にいるので一日中怒っている)。
  • 私が会社をクビになり、金銭面でのストレスがあった。
  • 社会との関わりがなくなり孤立感があった。
  • 他の人と喋らず家庭に篭りがちになるので閉塞感があった。
  • 私が産後4ヶ月頃まで乳腺炎を繰り返しており、頻繁かつ突発的に助産院への送迎を夫に頼んでいたため、一日の予定も立てられず、常に爆弾を抱えているような状態でストレスがあった。

ほとんど私のせいでは…??

家庭にコミットしすぎて仕事に対する意識がちょっと薄くなった

これに関しては、頑張ったところで何百万も給料が上がるかというと、そういう社会ではないので、私としては仕事はそこそこで家にいてくれた方が全然嬉しいですが…

そもそも産前、夫は帰宅が22〜23時頃のことが多かったのですが(夫の部署はみんなそれくらいの残業が結構当たり前)、社員が常に残業しないと仕事が進まないような状態がおかしいですし、時代の流れを汲んで、組織の体質を改善した方がいいのではと思いますね(怒りに満ちた疑問)。

収入が減る

育児給付金をもらえるとはいえ、半年間は収入の約7割・半年以降は5割になるので、働くより確実に収入は減ります。5割ってなかなかキツいので、半年以内に復職する男性が多そうです。

また、支給額は上限(「7割」の期間は支給額の上限が約31万円 → 月収が約46万円でMAX)があったり、収入の計算にボーナスが入っていない といった課題もあるようです。

ただ、育児給付金は非課税なので、その年の所得税と次年度の住民税が軽くなります。あと、育休期間中は申請すれば社会保険料が免除されます。(詳しくないのであやふや…)

なお、育休手当の制度は、令和7年度(2025年4月)から変更される予定です。私は詳しくないので、2025年度4月からの育休手当に関する労務SEARCHさんの記事を置いておきます!

ママ友(パパ友)を作れない

夫の育休中、基本的には外出時は夫と一緒に行動していたため、地域のママ友は作れませんでした。ちなみに、夫もパパ友はいません。

ママ・パパ友が欲しい場合は、一人(+赤ちゃん)で行動することも大事かも!

夫婦仲が悪化する可能性がある

これは大きなデメリットですね。上の「夫の産後うつ」の項でも書いたのですが、産後3ヶ月くらい、いわゆる「ガルガル期」でしょうか、とにかく夫に対してすごくイライラしていた時期がありました。

夫は「今はそういう時期だから仕方ない」と飲み込んでくれましたが、今振り返っても、よく耐えてくれたな…と思います。ガルガル期に夫婦仲が悪化するご家庭もあるかもしれません…

一応、感謝の言葉は意識して伝えるようにはしていました…

長期育休取得の際に気を付けること

育休復帰と保育園入園時期の関係

自治体によって「保育園入園後、○ヶ月以内に復職しないと退園になります」という、復職日についての規定があると思います。

入園前に復職を予定している場合は気にしなくて良いのですが、長期育休の場合は復職より入園が先になる可能性もあるので、お住まいの自治体では入園後いつまでに復職しなければならないか、あらかじめ把握しておいた方が良いと思います。

我が家の場合、色々あって入園→復職の順だったのですが、入園後の復職日の決まりを知らず、ちょっと慌てました。(この記事で少し触れています)。

入園するために夫の復職が当初の予定日より前倒しになったので、復職の3ヶ月くらい前に、前倒しが可能かどうか会社に相談しました。会社からは無事OKをもらえましたが、もし前倒しがダメだった場合、保育園にも入園できなくなってしまうので、ヒヤッとしますね。

育休に入る前に、前倒しでの復帰が可能かどうか、あらかじめ相談しておいた方が良さそうです!

会社へは早めに伝える

上司や人事などには、早めに長期育休を取ることは伝えた方が良さそうです。

特に育休が次年度になる場合、人事はその人がいる前提で部署の編成を考えますし、長期になればなるほど補填の人員などを探すのが大変になってくるので、最低でも出産の半年前には長期育休を取りたいことを伝えておきましょう。

妊娠・出産って何があるかわからないので安定期に入ってから会社に報告する人も多いと思いますが、夫には妊娠3ヶ月くらいの段階で会社に伝えてもらいました。そのあとは、妊娠6ヶ月くらいの時期に育児休業中の仕事の分担の相談をしたそうです。

まとめ

妻の私から見ると、長期育休はメリットしか感じませんでしたし、少子化対策の観点からも男性が育休を取ることは重要だと思います。(夫も「そのとおり!」と言っていました。)

これから育休を取る男性、ぜひ最低3ヶ月、できれば半年、可能であれば1年!検討してみてください。


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